ダイヤモンドの鑑定のポイント2

ここではダイヤモンドを鑑定する際に注意するべきポイントについて紹介しています。
ダイヤモンドが理想的にカットされているとダイヤモンド内の光の反射も理想的な形となり、最も美しい輝きが見られます。ですがダイヤモンドのカットが浅いカットになってしまうと、クラウン側から入った光はパビリオン部で二度反射して再びクラウン部から出て行くのですが、テーブル面から入った光はパビリオン面で反射することなく、洩れ出てしまうことになります。これではバランスよく輝いてくれません。反対にダイヤモンドのカットが深すぎるカットになると、クラウン側から入った光が反射することなく、パビリオン部で洩れ出てしまいます。いずれにせよダイヤモンドのカットは浅くても深くても駄目なのです。
このように、カットの良否がダイヤモンドの輝きにたいへん大きく作用するのです。こうしたカットの良否を採点するのが、カット評価と呼ばれる作業です。これもダイヤモンドの鑑定において大きなウエイトを占めているといってもいいでしょう。
ダイヤモンドのカット評価は、理想的なカット形状を基準にして、プロポーション(形)とフィニッシュ(仕上け)で採点されます。これは減点法による採点です。そしてまたフィニッシュでは、シンメトリー(対称性)とポリッシュ(研磨)の二項目が評価の対象になります。これもまた減点法であり、もしも欠陥があるとその分減点されることになります。以上で紹介した各項目について採点した結果、総合的評価が与えられるのです。
ではダイヤモンドのカット評価は一体どのようにランク付けされているのでしょうか。従来のダイヤモンドのカット評価ならば、ExceIlent、Very Good、Good、Medium、Fair、Poorの六段階評価が一般的でした。ですが最近は、全国の鑑定機関はMediumを省く五段階評価に移行しつつということです。当然ながら上のランクにあるダイヤモンドの方が高評価となるわけです。
如何でしたか。ダイヤモンドのカットについておわかりいただけたでしょうか。ダイヤモンドのカットも簡単に為されているのではなく、そこには実に奥深い世界が展開されていると言えます。皆さんがもしダイヤモンドを持っていたら、それを手にとってもう一度じっくり眺めてみてはいかがでしょうか。皆さんのダイヤモンドはどの評価がなされていますか。そんなことを考えながら、ダイヤモンドについて詳しく理解する、というのもいいかもしれません。

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